本好き(読書好き)になったキッカケは「電人M/江戸川乱歩」

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こんちはっ!もいちです。

 

本が好きなもいちです。

最近はめっきり、読書量も減ってしまいましたけどね。

誰もがスマートフォンを持ち歩くようになった昨今。紙媒体よりもスマホやタブレットなどで書籍を読む人も増えているようで。。。

 

本好きと言いながらも、大した読書量ではありませぬが。

そんなもいちが本を読むようになったキッカケの作品について。


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【漫画しか読まない少年】

人見知りで大人しかった少年期のもいち。

学校から帰ると部屋で絵を描いたり漫画を読んだり。

外では近所の子供達が集まって遊んでいる様子。楽しそうな声が聞こえてきます。

 

もいちはそこに加わる勇気が無い。

「僕も混ぜて」が言えない。

引っ込み思案も甚だしい。

 

部屋で漫画でも読もう。

 

 

案外、テレビは見ていなかった。

いつ、どんな番組が放送されているのか全く知らなかったから。

 

だからやっぱり、絵を描くか漫画を読むか。

こう書くと仕方なくそうしたようですが、ひとりで黙々と何かに打ち込のは、生来好きだった事に間違いは無いのです。

 

当時読んでいた漫画で記憶にあるのは「コロコロコミック」と「まことちゃん」。

とにかくお小遣いがないものだから、
たまに買ってもらえた本を何度も読み返すしかありません。

 

いま思い返してみても。
陰鬱な幼少期だったなと。

友達いないから、外にも出ずに部屋で趣味に没頭する。

現在も変わってないな~( ノД`)シクシク…)

三つ子の魂百まで。

 

 

【なぜか江戸川乱歩の「電人М」を買ってもらった】

本音を言うと、それは子供が親に良く思われたくてとった行動だったのです。スタンドプレーです。

 

小学生時分の話。家族で親戚宅へ訪れた時のこと。

帰路につく前に、家族揃って近所の商店街へ。

昭和時代によく見た商店街。その中には書店もあります。

その日は珍しく父もついてきました。

すると父が「何か欲しいものがあるなら買ってやる。」と言うのです。

驚きました。

滅多にあることではありません。

とにかく驚きつつも本が欲しいと、そう応えたのを覚えています。

 

家族揃って書店へ。

僕が欲しかった本。

「〇〇大全」「〇〇大百科」

児童向けのコンパクトなシリーズ。

妖怪やらヒーローやらが沢山紹介された本。

大好きでした。

どれだったかは覚えていませんが、そのうちの一冊を手に取りこれが欲しいと父に伝えます。

「それだけ?他にはないのか?」

欲しいものがあるなら遠慮しなくていい、と言うことのようです。

想定外すぎてあわてた少年もいちは、ここでスタンドプレーに走るのです。

すなわち「父親に良く思われたい」と言う思いと、珍しく買い与えてくれた父に「感心」してもらいつつ「安心」もさせたい、そんな子供心。

 

子供心なんて言いましたが、イヤラシイことこの上ないですねw


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【電人M / 江戸川乱歩】

そこで手に取ったのが「電人M」。

背表紙の「電人M」の文字を見て、手に取らないわけにはいかなくなりました。

(なんのこっちゃ、電人Mって?)

表紙を見て更に、

(おお、なんとも昭和的な表紙絵ではありませんか!)

油画テイストのそのイラスト。

パラパラと中を見るとやはり、ところどころに「昭和テイスト挿絵」。

作者は「江戸川乱歩」。

読書の習慣のない僕でも知っている。

(この人は推理小説を書く人だ)

 

先にも書いたように、どうせスタンドプレーな訳です。

本気で読みたい本が見つかるわけもありません。

タイトルの「電人M」と「表紙絵」「挿絵」のインパクト。それに加えてかの有名な「江戸川乱歩」の作品であること。

そしてなにより「漫画ではない」「活字ばかり」の本を選べば、
勉強もしない息子も少しは成長したかと、父に安心してもらえるのではと考えたのでしょう。

とても浅はかw
子供とはいえ、親の顔色を伺いながらの行動に、ちょっと嫌気がさしますが。

とにかくそんなオマケとして買ってもらった「電人М」。

腹の中では(どうせ読みはしないだろうけど。ヒヒヒw)と思っていました。

 

ひととおりの買い物を終え、一旦親族宅へ戻りました。

夕食を皆で摂ったならいよいよ帰宅です。

 

【ちょっとだけのつもりが止まらなくなった「電人М」】

親戚宅。

母たちが夕食の準備をしています。

少年もいちは居間で、持ち帰った「電人М」を開いています。

 

実はこの行動さえスタンドプレーだったのですがw(なんか情けないww)

 

ところがです。

ほんの数ページです。
なんなら読んでいるフリでいいわけです。

(先が気になってやめられない!)

生まれて初めての経験。

挿絵があるとは言えほぼ活字だけの本。漫画のように、絵がない本なんて何が面白いのか?

そう思っていた少年が、です。

本を閉じることができない。ページを繰らなければいられない。

先のシーンを知りたいから。

やがて母に「ご飯できたから後にしなさい」と注意されます。

それでもしばらくは聞こえぬふりをして読みふけっていました。

信じられないことです。

 

それ以降。

毎月お小遣いをもらうと、本屋に駆け込んでは「江戸川乱歩の少年探偵シリーズ」を買って帰るようになりました。

もいちが人生で初めてハマった、小説です。

小説とは言っても児童文庫です。

ですけれども、この本のおかげで活字を読む習慣が身についたのです。

人並み以下のお小遣いでしたので。

ひと月に江戸川乱歩の少年探偵シリーズを一冊が限界。

全部で46巻まであったシリーズ。

小学生の間は読み続けていた記憶あります。

20冊ほどは読破したのじゃないかな。

毎月一冊でしたから、そんなものでしょう。

中学生に進学してからは、さすがに児童文庫も卒業してましたし。

 

夢中になって読んでいました。

冒険活劇の名にふさわしい。まさにもいちも作中の少年探偵団と共に、心を冒険させていたように思います。

ワクワクしながら読書出来たのが、何よりの思い出でしょう。

 

【江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ】

名探偵明智小五郎。

その天才探偵を師事する少年達で結成された少年探偵団。

小学六年生の小林少年をリーダーに、多くの団員達が活躍するお話。

今になって思えば、荒唐無稽も甚だしい(笑)。

小林少年は車を運転するし。

稀代の大怪盗であるはずの怪人二十面相が、そんな少年達を攫ったり脅したり。

いい大人が何をやっているのか。

怪盗だとは言え、意味がわかりません。

 

“夕暮れ時。閑静な住宅街を1人の少年が帰路を急いでいます。周りは高い塀に囲われたお屋敷ばかり。
人は住んでいるはずなのに、人の気配を感じない。そんな街角。”

事件は大抵、こんなシチュエーションで起こります。

これがたまらない。

これが堪らなかったw

そんな閑静な住宅街に、場違いな道化師が現れて。
少年が好奇心で後をつけると、
案の定つかまって、監禁されるのですよ。

ここまででガッツリ心奪われます。

もう抜け出せません。

夕飯なんて後々。

だって事件は起きてしまったのだから。

 

さすがに20数冊も読めば飽きてしまいましたけど。

それは小学生高学年にもなれば当然だし。

何度も言いますがお小遣いも少なかったので!
お気に入りを何度も読み返すわけです。

「透明人間」「サーカスの怪人」
「陽かい博士」

この辺りは好きで何度も読んだ覚えがあります。

「怪奇四十面相」

あれ、二十面相じゃないの?と思いきや。

二十面相「俺はもあれだ、20どころか40くらいだから。
もう20超越しちゃってるから。だからあれだ。俺はもう四十面相だな。」

みたいなことを作中で言ってたような言ってはいないような。。。

 

とにかく、購入しなければ蔵書がなかなか増えませんので。

数冊あった中から、お気に入りをローテーションして読みふけるのです。

そりゃあ、飽きますよw。

楽しかったけどね。何度も、ではね。

 

でも、このシリーズのおかげで活字だらけの本を読む習慣が身に付きました。

それ以降は無事に読書好き少年として成長していきました、。

ありがとう「電人М」

ありがとう「江戸川乱歩先生」

 

おかげで読める漢字が増えました!!

読めない漢字はそのままスルーすることも覚えました!!

 

【まとめ】

勝海舟

アルフレッド・ノーベル

キュリー夫人

記憶にあるのはこのくらい。

何かというと。

既出の「電人」さんに出会う前に、
読んだと記憶している活字本。

どれも偉人伝です。

夏休みの課題図書だったか。

おそらくそんな理由で買ってもらったものだと思います。

自ら買い求めるわけがないw

コロコロコミックじゃないし。

ほら、夏休みの入り鼻って。

今年の夏休みはしっかり宿題やって、ラジオ体操も出て!!
といった具合に気合はいるでしょ。
その勢いで買ってもらったのでしょう。

もちろん全てが一日坊主ですけどね。

だからちゃんと通読したかも微妙です。

なんとなく覚えている程度。それでも空っぽよりはマシかな。

すなわち、このくらいしか本との出会いが無かったわけです。
自身が避けていたのですから。

「電人」さんに出会って良かったと思います。

心底。

電人さんのおかげで本に慣れたのですから。

だからこそ今でも、この話をついしてしまうのです。

でも、周りからしたらつまらないよね。

もいちが本読みになったキッカケ本の話なんてさ。

ここまで書いてようやく気付きました、ごめんなさい。

 

 

ちなみに、大分と大人になってからの事。

調べものがあって図書館を利用したときです。

ふと思い出して「少年探偵シリーズ」を探しました。

ありました。ありましたが文庫サイズになっていましたよ。

まあ、持ちやすくて良いか。

パラパラっと読んでみます。

うん、子供向けだな。そう思いましたw

 

大人にはちょっとムリ。

 

でもですよ。

少年にとってはこれ以上ない冒険活劇なのです。

少なくとも僕にはそうでした。

少年探偵団を結成しないと!!と思ったくらい。

 

時代が時代なら、
あのメガネを掛けた伝説の魔法少年シリーズくらいにはなれたかも!

 

ジュブナイル(児童文学)という言葉を覚えたのはそのころで。

巻末あたりにそう書かれていて。

それをみて「子供向けかよ」と。
「盛り上がってる俺、子供かよ」と。
子供ながらにちょっとがっかりした記憶もあったり。

でも夢中になって読んでいた頃すごく楽しかった。

それで良いですよね。

 

皆さんは読書されますか?

紙でも端末でもなんでも。

本(ストーリー)って本当に楽しいです。

たかだか数百円で非日常物語に熱中できますから。

安上りですよね。

安い安い。

本最高。

神保町も大好き。

さて、本読もうっと。

 

それではみなさん、またね。


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